帽子
パナマ
南米ペルー原産で、エクアドルやコロンビアなどの
中南米に生息するパナマ草などヤシ類の若い葉を
細くさき、乾燥させて編んだ夏用の日よけ帽のこと。
ポーター(カンカン帽)と同じ、ストローハット
(麦藁帽子)の一種で、最初は現地の農夫たちに
好んでかぶられていたため「プランターズハット」と
呼ばれていたものが、パナマ港からアメリカに出港され
真夏用の帽子として知られるようになったことから、
パナマハットと呼ばれるようになりました。
クラウンの中央にクリースの入った中折れ帽や、
オプティモと呼ばれる、クラウンの前と後ろに
峰のある帽子などその形と種類は数が多くあります。
ディーアストーカー
鹿打ち帽、鹿狩り帽のことで、ガンクラブチェックなどの
ツイード素材で作られることが多い狩猟用の帽子のこと。
頭の前後にひさし、両側に耳当てが付けられた独特な
形をしており、この耳当ての先端に付けられたリボンを
頭の上で結んでかぶることができるようになっています。
コナンドイル原作のイギリスの推理小説「シャーロックホームズ」
の主人公が愛用していたことから、シャーロックの名前
としても高い知名度のあるカントリーライクな帽子。
語源は「鹿狩りの勢子」が使っていたことから。
※1色の格子柄の間に他の色の格子縞を配したもので、
二重弁慶格子のこと。英国の狩猟クラブ(ガン・クラブ)の
ユニフォームの柄だったことからこのように名づけられた
もので、クラブ・チェックともいう。
サンバイザー
日除けのために使われる、バイザー(前ひさし・
目ひさし)と頭に固定するためのベルトだけで
できた帽子のこと。
ヘッドギアの一種で、テニスやゴルフなどの
スポーツ用に多く使われており、前ひさしに
グリーンのセルロイド付きのサンバイザーは
テニスではおなじみのデザイン。
革製のレザーバイザーにも人気があります。
別名に、サンシールド、サンシェード、アイシェード。
野球帽などのひさしの短いものは、特に
ショートバイザー・キャップといわれ
区別されています。
※ヘッド・ウェア、ヘッド・ドレスに同じ。
ほかに、ボクシングの練習のときや、カーレーサーの
ヘルメットなど、頭部の保護のための道具をさす。
カスケット
本来はカントリーツイードなどのスポーティーな服地で
作られたノーフォークジャケット、ニッカボッカズボンなど
といっしょに、狩猟用のアイテムとしてかぶられていた
ハンティングキャップのこと。
大きめの前びさしと丸いクラウン、ハンチングに似た
帽子型で、カスケットはフランス語。
キャスケットとも呼ばれます。
現在では、前びさしのある帽子を総称することが
多く、日本では接ぎを多く入れた布を使い、頭の上部に
ボンボンを付けられたデザインのものを特にカスケットと
呼んでいます。