ドレスシャツ
メキシカン・ウェディングシャツ
メキシコ人の男性が結婚式で着用するドレッシーな
シャツのこと。胸元に赤や白の刺繍糸で長方形が
飾られており、裾は水平にカットされ、両サイドに
スリットが入れられたものを、ズボンの外に出して
着用します。
生地には主に白のローン(薄地のコットン)やリネンが
使われ、メキシコオリンピックの開催された1960年
以降にメキシカンルックとしても注目されたアイテム。
また、お祭り用に着用されるメキシカンテイストな
デザインや刺繍を取り入れられシャツは、メキシカン
フェスタシャツと呼ばれています。
※ローン
細い糸を使用した薄地綿織物のこと。
もとはフランスのローンで産出されたリネンであったため、
柔らかいでざわりと麻の感触をもたせた仕上げをする。
夏のブラウス、ドレス、子供服、ハンカチーフ、カーテン地に使われる。
ネックバンド・シャツ
首のまわりに沿って、立ったように付けられている
衿部分をネックバンドといいます。
この台衿(衿腰)ともいわれるネックバンドに、
多くのシャツは、折り返る衿がついてシャツ衿と
されてるのですが、この狭い巾のネックバンドのみで
衿を作られているシャツをネックバンドシャツといい、
クラシックなスタイルをもつシャツスタイル。
別名カラーバンドシャツ。
ニュー・ホワイトシャツ
白色のドレスシャツの生地表に、サテンストライプや、
ピケなど小柄の地模様をドビー織りで織りだした
ホワイトシャツのこと。
日本でドレスシャツのことを指す「Yシャツ(ワイシャツ)」
の語源ともなるほど、なじみのある白色シャツですが、
プレーンな白無地シャツでは面白みも少なく、カラードシャツや、
パターンドシャツがビジネススーツに合わせるドレスシャツと
しても広まってきたことから、生地表に凹凸感の織りを、織りだす
ことで、新しい傾向のホワイトシャツとして生まれたもの。
現在では、オーソドックスな白無地シャツが逆に新鮮に見えること
から、ニューホワイトシャツと呼ばれることもあります。
※ドビー織り
ドビー製織機で作られた小柄の地模様、あるいは
その織物をいう。アムンゼン、ピケ、蜂巣織りなど
もドビー織りの一種。
ショートポイント・シャツ
細身のシルエットのスーツに合わせられることが多い、
衿先が短く作られたシャツの総称。
標準的な台衿付きのシャツカラーとされる、衿先の
長さ8cm、衿腰高さ4cm程度のレギュラー・
ポイント・カラーのシャツに比べ、衿先が短く
6cm程度。
衿先の長さや、衿の開き具合(角度)は、流行により
左右されますが、シャツ衿の長さは短く小さくなる
傾向があり、ショートラウンデッドカラーや、
ショート・ボタンダウンカラーなど、いろいろな
小さめ衿がデザインされています。
反対に、衿先の長いシャツ衿はロングポイントカラー、
衿開きの広いものはワイドスプレッドカラー。
カラードシャツ
ダークスーツ全盛の時代を経て、1967年にアメリカの
ディヒター博士が男性の服装にも色彩を取り入れようと
訴えたことにはじまるピーコックレボリューション以降、
それまで白色ばかりだったシャツ色から、ドレスシャツの
中心となり、多くのカラーバリエーションが定着すること
となった、色付きのドレスシャツのこと。
アイビースーツなどのトラディショナル調スーツが
イメージされるディープカラードシャツや、
反対に薄い色の生地で作られたドレスシャツは、
ペールカラードシャツと呼ばれています。
アイビー・シャツ
アイビールックには欠かせないシャツデザインで、
衿先の長いロングポイントカラーを、身頃にボタンで
止めるボタンダウンカラーが大きな特徴。
シャツ生地にはオックスフォードクロスの白や、
渋い色調の中小縞で構成されるアイビーストライプや、
ギンガムチェックが多く使われており、
全体にタイトなシルエットのシャツで、前身頃は
フロントパネルバック、背の中央に取られるプリーツ
はボックスプリーツで作られることが多いです。
※ロング・ポイント・カラー
男物シャツの衿型のひとつで、衿先が長く(約7.7cm以上)、
衿の開きの角度がやや閉じた形の衿。細めのネクタイに
合わせるのが一般的。