クレイズ
気違い的に短期間にブームを起こす流行のこと。 一部のトップファッション族に支持され、すぐに消え去ることが特徴。ファド。
気違い的に短期間にブームを起こす流行のこと。 一部のトップファッション族に支持され、すぐに消え去ることが特徴。ファド。
「人種<種族・民族>的な」、また「異邦人の、異教徒の」という意味。ファッションにおいては、民族衣装※、あるいは民族衣装にデザイン・モチーフを得たルックスをさす。フォークロアにかわってよく用いられる言葉である。
※人種・言語・宗教など同一の文化特性・生活様式をもった人間集団が共有する服装。歴史服の対語であり、自然的・地域的・歴史的側面を前提に共通の文化認識を有する国民の国民感情によって生まれたもの。
スケードボードにかわる若者たちの新スポーツがローラースケート。このブームはディスコにも及び、ローラースケートで踊るローラーディスコまで生まれている。こうしたときのスタイルをこう呼び、たとえば伸縮自在なジャージー製のウエア、カラフルな色使いのウエアなどが現れている。
現在40半ばの店長が小学生の頃なので、70年代当時、ローラーゲームというのがあり、静岡では確か土曜日に学校から帰ってくるとやっている昼の時間に放送されていたような記憶。「東京ボンバーズ」というチームが強かったような・・。室内のトラック内をぐるぐる回り、ルールは忘れたが、格闘系で相手選手を潰しあい、先にゴールしたほうが勝利のような感じ。。
ググってみると、この「ローラーゲーム」はテレビ東京がつけた日本名で、アメリカでは1950年代に「ローラーダービー」という名前ですでにあったらしい。ヒジやヒザのサポーターにヘッドギア、遠心力を使ってチームメイトを振り回し、敵にぶつける攻撃は、小学生の間で人気になってあたりまえのようが、面白さでした。。
ファッションという広い概念の中でも、特に一定したスタイルをいう。本来、ファッション、ヴォーグ、モードは同義である。日本ではこれまでにまったく生まれていなかった最新型、デザイナーによる創作をモードといい、それが特定の人たちに影響を与え普及した場合に、ファッション、さらに大衆化したときにスタイルと呼称する考え方も見られかなり一般化しているが、厳密な区分があるわけではない。
また、ルックはスタイルと同じように使われるが、ルックのほうがより見た目を重視し、流行も一時的なファッションの様式をさしていることが多い。
モード、ファッション、ヴォーグのどれも広義には流行を意味していることは同じだが、はっきり区別されているわけではないものの、流行の種類を日本語より細分化して捉えている外国語の影響から。
どの時代を切り取るかによって、そのモード、ファッション、ヴォーグは異なり、また、その流行が繰り返すのもファッション、様式の特徴。
ボンドとは、イギリスの作家イアンフレミングによって誕生した秘密諜報部員007ことジェームスボンドのこと。この小説がシリーズ映画化されて流行した、イギリス調のルックスをいう。1965年ごろ、世界的に流行した。黒のニットタイ、ワイドスプレッドカラーのドレスシャツ、サイドベンツの背広などが特徴となっていた。
東西の冷戦のもと、ジェームズ・ボンドをはじめとするスパイものは、「スパイ大作戦」や「ナポレオンソロ0011」など多くの映画、テレビ番組で放映された。店長がはじめて映画で見た「007」シリーズは「007ムーンレイカー」で、スペースシャトルを背景にしたもの。「007」のジェームズボンド役は、ダンディーで男臭い人が多い中、「007ムーンレイカー」のときには、ロジャー・ムーアが主演。けっこう男臭さもきつい感じで、当時小学生ぐらいだったためか、あまり好きにはなれませんでした。。
どうしても、ジェームズボンドのボンドルックというと、タキシードをイメージしてしまうのは、店長だけでしょうか。。
昔は、本好きのメガネ少女はたいてい、アガサ・クリスティーな感じ。推理小説はよく読みました。
※ワイド・スプレッド・カラー
男物のシャツの衿型のバリエーションで、衿の前が開いた形。ワイド・スプレッドは大きく広げたといった意味。ヨーロピアン・スタイルでコンチネンタル・カラーともいう。
あらゆるルックスが混じりあい、その中の各要素が融合して生まれる新たしい感覚のファッション、また着こなしのこと。フューズは溶かす、溶和させる、融合させるの意味。
スーツの分野でいえば、クラシコイタリアのはじまりは、イタリアの仕立て職人の伝統的な英国スーツへのあこがれが生み出したもの。部分的に影響しあい、またかつてないスタイルを模索する中で、古いものの良いところに自然と関心が集まるうち、一部を取り込んだようなファッションスタイルとなることもよくあること。
ひとつのスタイルにとどまることなく、常に新しい刺激を求めるなかで、ごく自然にファッション的な要素が混じりあって生まれるルックスがフューズドルック。
フォーティース(1940年代)に流行した服装のリバイバルルック。’40年代といえば第二次世界大戦を中心にした時代で、ボールドルックの影響が強い。広く長く折り返ったラペル、長い上着丈、太くターンナップの付いたスラックスを特徴としている。
また、1940年代調のファッションはフォーティーズとも言われる。ボールド・ルックのボールドは「大胆な」という意味で、肩には厚くパッドを入れて強調し、それに合わせるような幅広のラペルやネクタイ。主に、ジャズ・ファッションを中心としたもので、極端にゆとりのある丈の長い上着、パンツもだぶだぶで裾口を細く絞ったシルエットをしたズート・スーツもこの時代の不良たちが好んで着たスーツ。
第二次世界大戦のの戦後、女性の社会進出が進み、機能的な着やすい衣服が主流となった。
※ターンナップ
特にズボンの折り返しをいうが、これは主として英国的な表現とされ、米国ではカフスと呼ぶのが一般的。また、米国大統領のマッキンリーに由来するマッキンという言い方もある。
ファティーグとは「労働・雑役」などの意味で、ファティーグクローズといえば、「作業着」のことになる。つまり作業服をファッションウエアとした着こなし方、また作業服のイメージで作られたファッション衣料の呼び方でもある。ワークジーンズなどが含まれる。
労働や雑役などの仕事用に使われるアイテムなため、素材は丈夫なものが多く、ディテールは機能的で大きなポケットが付いたり、カーペンターパンツに代表されるようなスパナ・ポケットやハンマーループが付くようなものもある。色は汚れが目立たないようなカーキや茶系が多い。
オーバーオール、ビブ・トップ・パンツ、フランス語でいうサロペットも作業着から普段着として着られるようになったもので、仕事用、労働用に着用されるワークパンツには、カーゴパンツ、カーペンターパンツ、ペインターパンツ、ファティーグなどが含まれる。
特定の人たちの間でごく短期間に流行する極端なファッションのひとつ。多くの場合、既製服のアンチテーゼ(反抗)として生まれ、一部の人たちに熱狂的に支持されることから”クレイズ”とも呼ばれる。最近のグラムルック(ロンドンのニューロックアーティストたちから生まれた流行)などは典型的な例。
また、世界的に有名なファッション誌の名前にもなっているヴォーグも、一時的な流行の意味に使われる言葉で、特に女性の服飾の流行について使われることが多い。ヴォーグの語源は、中世ドイツ語の「波」という意味からきているらしい。
ファード(ファド)的なグラムファッションは、デビッド・ボウイなどのグラム・ロック・ミュージシャンのファッション・スタイルで、グラム(グラマラス)を語源とし、派手なメイク・ヘアとバイセクシャル的なインパクトのある感覚が特徴。
ビッグ(大きい)な外観を特徴としたファッションのひとつで、1973年ごろから流行し始めたもので、それまでのボディコンシャス志向から離れたオフボディルックの考え方が基盤になっている。まず女性のバギーパンツやロングスカートのファッションに始まり、秋を迎えてそれに合わせるトップがビッグなものに変化していった。現在ではメンズウエアにもこの傾向があらわれ、バルキーなカーディガンジャケットとオックスフォードバッグスの組み合わせなどに表現されている。"ビッグファッション”という呼び方もされ、個々の服にもビッグセーター、ビッグスカートなどの形容詞をつけて呼ぶことが多い。
サイズそのものが大きいシルエットの服の着こなしや、ギャザーやタックが本数・量ともに多くはいった衣服のファッションスタイル。メンズスーツではソフトスーツ全盛のころには、肩幅でレギュラーサイズのものから+5cm程度、肩先が落ちるほどのビッグ・サイズなシルエットのものを着用し、パンツもそれに合わせて2タックでタック量も多く取り、中には3タックやプリーツタック、箱ヒダタックなど、ワタリ巾(モモ巾)を更に太く作るためのデザインを取り入れたボトムスも多くありました。
※バギーパンツ
バギーは、<袋のような、だぶだぶの>の意味で、幅広でゆったりしたシルエットが特徴のパンツ。全体のシルエットは、ストレートなもの、先細り(テーパード)なもの、裾を絞ったものなどさまざまな形がある。
高度に洗練されたファッションのこと。 流行の最先端を行く新奇なファッションを意味することがないわけではないが、多くはトップファッション、ファードがそれを代行して用いられる。
厳密には、トップファッションが流行の最先端のファッションスタイルを意味し、ファード(ファド)はヴォーグやクレーズの類語として、一時的に局地的、特定の仲間内だけで熱狂的に流行するものを意味する。
これに対してハイ・ファッションは、老舗ブランドやオートクチュールに代表されるような高い技術に裏打ちされた、上品で洗練度の高いファッションの傾向をいうことが多い。
ハイファッション的なファッションセンスの中には、品質の良い素材をオーソドックスなスタイルを踏襲した新しいデザインで作るような、品の良さを感じさせる。
ノーティカルとは「航海の、海上の、船舶の、船員の」という意味。それらのイメージを取り入れた服装、また直接、一般のものとした服装をいう。ピーコート、クルージング・ブレザーなどはその代表であり、1973年頃流行したセーラーカラーを中心とする"マリンルック"もその1種である。
使われる素材・デザインなど機能的、実用的なものが多く、海上で作業するために便利な工夫がされている。ノーティカル・ルックの代表的なアイテムとしてあげられる「ピーコート」はどちら向きからの風にも防風の役目となるよう、ダブル前の打ち合いを左右どちらも上前とすることができるような構造となったり、インナーにボア素材使用など、防寒の目的も果たす。
その独特のデザイン性、便利な機能性から街着、カジュアルアイテムとして愛用する人も多い。
※セーラー・カラー
1900年ごろ、英米の水兵服に登場し、すぐに子供服にも採用された。日本では女学生の制服に多く用いられる。
ロンドンとニューヨークに発生したパンクロック以降の若者たちの新しい動きを総称する言葉。ロックミュージックだけでなく、ファッション、ライフスタイルにまで、この新しい価値観が普及してる。
音楽でのパンクロックの流行は1970年代後半ロンドンのキングスロードの一角から。そこから生まれたパンクファッションは80年代に日本人デザイナーの前衛的な作品にも代表されるもの。
直訳すればニューウェーブは新しい波。黒革、鉛の鋲、ボンテージ・パンツなど反体制ファッションのシンボル的なスタイルは、以後のファッション、ライフスタイルに大きな影響を与えている。
トランスは「~を超越した」の意味。 この場合は、男女の性別を超越して着られる服装の総称。同じような言い方でユニセクシュアルファッション、ユニセックスルックがある。性別の意識をせずに作られているので、男性が着ればより男らしく、女性が着ればより女らしくなるところに新感覚の次元が生まれる。トランスの言葉を使って「トランスシーズンファッション(季節感を超越した服装)」「トランスタイムファッション(時間性を超越した服装)」などのファッションがある。
ジャケットやシャツなど、打ち合いのあるものはメンズとレディースでは右前/左前の差があるが、サイズの問題をクリアしてしまえば、トランス・セクシャル的な着こなしでは、かえってその不自然さが味つけになって良い。あらかじめユニセックス的に作られたものでなくても、レディースではなかなか見つけることができない、ディテール・デザインの服をメンズの中に見つけることができたり、逆にメンズの場合にも。
そういった着こなしも含めたファッションスタイルと考えられる。
※ユニセックス
<男女共用の>の意で、男女の区別のない、性を超越したファッションをいう。
大西洋という距離感を超越したファッションの意味。 すなわちヨーロッパとアメリカの融合したファッションをさすもので現在のニューヨークのメンズウエアがまさしくそうした状況を現出しているといえる。
コンチネンタル・スタイルは、どちらから見ても大陸風というところの、「欧州大陸風」「北米大陸風」を意味するものだが、コンチネンタル・スタイルは両大陸風のスタイルが合わさったもの。
アメリカ的合理的精神に富んだ、アメリカン・トラディショナルルックに代表されるゆったり、仕事のしやすい着心地重視なものに対し、ヨーロッパ的なものは一概にはいえないものの、ドレッシーなスタイルのもの。
海を越えて融合した現在のファッションスタイルの形。
最初にあらわれる先端的な流行のこと。 また、現時点でもっとも注目を浴びているファッションのこと。洗練された高度な流行はハイファッションと呼ぶ。
また、トップ・ファッションはトップ・モードとも言われる。トップ・モードという場合、デザイナーズ・ブランドなどでそのシーズンを象徴するような服型のこと。現在のトップ・ファッションは、スーツの場合、まずプレタ・ポルテなど大量生産型の既製服がその先駆け、トレンドを作り、オーダースーツは、その流行のパターンをうまく取り入れ、標準体で作られている既製服に体型的な補正を加えたり、部分的なディテール、デザインのカスタマイズを加えたりして、オリジナルなスーツを楽しむ。
近年、また若い人を中心に注目され始めだしたオーダースーツ、イージーオーダースーツが、トレンド向きなトップファッションを発進する日が近いかも・・知れない^^
全体の服装がひとつの要素でまとめられて完成されるさまをいう。トータルは「全体の、完全な」の意味で、服飾用語としてもトータルコーディネート、トータルファッションなどと多く使われる。
頭のてっぺんから爪先まで、帽子、髪型、トップス、ボトムス、アクセサリー、靴などのファッションアイテムをカラー、柄、形、素材感などを上手に組み合わせることでバランスよく整ったスタイルをコーディネートすること。
スーツのジャケット、パンツを別素材の色柄でコーディネートする場合には、同色系の濃淡で色あわせをしたり、柄物なら大小で組み合わせてみる。シャツ、ネクタイとアイテムが増えていくと、更にそのトータル的なコーディネートの巾は広がるので、ビジネス用に安全なドレスコードは常に頭の中に入れておくのも大事。
ベルトと靴の色を、黒もしくは茶で合わせるということも、トータルとしての色あわせでは案外大事。
シティスポーツルックの一般化された言葉。 ツイードでスーツ、ジャケット、スラックスを仕立てて街中で着こなす様子をいう。
ツイードは本来、英国スコットランド特産の手紡ぎの紡毛織物(スコッチツイード)のことだが、現在では素朴な味わいのあるざっくりした厚手の紡毛織物のことを総称していわれ、英語のツイルの語源ともなったもの。
ツイードで仕立てた洋服は、カントリー調の雰囲気を強く持ち、フタ付きのアウトポケットや、スロートタブ、エルボーパッチ、ガンパッチ、アクションプリーツなどのついたノーフォークジャケット。ボトムスやベストとして使用する場合にも、独特な暖かみのあるアイテムになる。
ツイードは糸の種類や産地の違いによって、ハリス・ツイード、ドニゴルツイード、シェトランド・ツイード、ヨークシャー・ツイードなどに分けられメリノ種の紡毛糸で織られるサキソニーもツイードの一種。
中国の民族衣装にモチーフを得たファッションのこと。 エスニックブームにのって登場し、東洋調の代表的なファッションとして注目されている。多くはキルティング素材で、スタンドカラー、カラーレスジャケットなどが表現され、トウフロント、タブフロントを特徴とすることが多い。
立ち衿を特徴とするチャイニーズ・カラーには、1960年代に流行したことから、当時中国国家主席だった「毛沢東(マオ・ツォートン)の名に由来する「マオ・カラー」、中国清朝の高級官吏マンダリンがが用いた立ち衿の中国服に由来する「マンダリン・カラー」がある。
インドのネール首相が着用していたことから呼ばれる「ネール・カラー」もほぼ同じ形のスタンド・カラー(立ち衿)となる。
東洋的な民族服をイメージしたファッションスタイルを、エスニック・ルック、エスのファッションという。
タトゥーは「入れ墨、彫り物」のことで、これをアクセントにしたファッションの総称である。腕などに直接描いたり、Tシャツなどに入れ墨をプリントしたりして表現する。これは本物の入れ墨ではなくて、まがいものであるところがミソである。ボディペインティングが全身のそれだとすれば、これは部分的なものをいう。
オーダースーツ屋とタトゥー・ルックとはあまり縁がないもののようですが、お客様の中には「刺青」らしいものを入れている方もたまにいらっしゃり、採寸時ちらっと見えたりしてしまうことがあるのですが、一様に隠すしぐさをされるような気がします。ファッションの不思議なところで、見せたいのだが、まじまじ見られると恥ずかしい。個人の好みがほとんどなファッションセンスなので、もちろん自信があってするおしゃれでも、100%は自信が持てていないというところかも知れません。。