ネクタイの結び方
ノット
ノットはネクタイの結び目のことをいいます。
ネクタイの結び方から作られるノットにはそれぞれに種類があり、
ビジネススーツにも適した大人しい雰囲気をもつプレーンノットは、
シンプルノット、フォーインハンドなどとも呼ばれる最も一般的
で簡単な結び方から作られるネクタイの結びめ。
その他主なものにウィンザーノット、ハーフウィンザーノットがあります。
このネクタイの結びめであるノットの下にはディンプルと呼ばれる
くぼみを作ることがしゃれた結び方とされており、このディンプルは
ネクタイの織りや材質によって上手にできるものとそうでないもの
とがあります。
また、ノットの種類によってフォーマルに向いたものなど、着用される
シーンによって使い分けたり、ネクタイの太さによっても使い分ける
工夫が必要。
ノットには「結ぶ」という英語の動詞、「結びめ」という名詞の意味が
あり、ネクタイの結びめとなるノットはこの英単語のノットに由来するもの。
エスカイアノット
1933年に創業されたアメリカの老舗メンズ雑誌「エスクワイア」
で紹介されたことから、呼ばれることとなった「セミウィンザーノット」
の別名。
セミウィンザーノットは、ウィンザーノットが左右両側に輪を
作って結ぶネクタイの結び方なのに対して、片側のみを
一重結びとなるプレーンノットで結ぶため、結びめが
小さくなります。
そのためハーフウィンザーノットとも呼ばれており、
クラシコスーツやブリティッシュスーツなどビジネススーツ
のシャツ衿として人気の高い、ワイドスプレッドの衿型シャツ
とも相性の良い結び方。
「エスクワイア」は、政治・経済を中心にファッションやライフスタイル
なども合わせて掲載されている、ホワイトカラーを読者層に多く持つ雑誌です。
ウインザーノット
ノット(結び目)がもっとも大きくなるネクタイの結び方。
輪を左右両側に作って結ぶところから、プレーンノットに
比べてノットが大きくなり、横に広い逆三角形という、
この独特なノットの型ができます。
イギリスのウィンザー公が好んで用いたことが、ウィンザーノット
の名前の由来で、結ぶ回数が多いために、しっかりと
したノット(結び目)を作ることができる。
ウィンザーノットは、ノットが大きくなることから、
衿開きの角度が大きなシャツカラー、ワイドスプレッドカラー※
になります。
シャツの衿巾の広さは、スーツの衿巾等とも合わせられ、
広めのシャツ衿には、衿巾が広めに作られることが多い、
クラシコスーツとも好相性。
セミウィンザーノットは、ウィンザーノットが両側に輪を
作るのに対して、片側のみに作るネクタイの結び方。
※男物シャツの衿型のバリエーションで、衿の前が開いた形。
ワイド・スプレッドは大きく広げたといった意味。
ヨーロピアン・スタイルでコンチネンタルカラーともいう。