プルドトゥギャザー
プルドプットトゥギャザーを略した呼び方で、ニットウエアを中心としたさらに新しいプットトゥギャザーを意味する。現在、服装のニット化が進行しているとのことの、ひとつの証拠を示していると思われる用語である。
プルドプットトゥギャザーを略した呼び方で、ニットウエアを中心としたさらに新しいプットトゥギャザーを意味する。現在、服装のニット化が進行しているとのことの、ひとつの証拠を示していると思われる用語である。
フィッシャーマンセーター※などに見られる、縄目模様のニット。ケーブルは針金や麻で作られた太索(ふとづな)のことである。ケーブルストレッチともいう。
※ケーブル編みを主体とした凹凸のはっきりしたバルキー・セーターのこと。日本では、1960年代後半から、一般に街着として取り入れられるようになった。北欧やアイルランド、英国の漁師(フィッシャーマン)たちが着ていた防寒用セーターに由来。
ベルト付きとしたニットウエアの総称。 共地のベルトが最初から組み合わされているタイプを主にいう。丈が長く、アウターウエアとして用いられることが多い。ベルテッドセーターともいわれる。
成型ニット、つまり形に合わせて編まれたものへの形容詞として使う。たとえばフルファッション編機で作られたヨコ編みのセーターをこう呼ぶことがある。この場合のファッションは「形に合わせる」の意味に用い、成型はファッショニングと呼ばれる。
ゲージ数の高い、つまり、より細い糸で編まれているニットウエアを総称する。ファインゲージともいい、コースゲージ(より荒い編み目のセーター)に対する言葉として使われる。
主としてニット製品に使われる用語で、綿糸の太さを表す単位のこと。単位の呼称は編み機の種類によって異なる。一般のセーター類は、1インチ(=2.54cm)間の針数であらわされる。5本あれば5ゲージである。ストッキングなどフルファッション編機で作られるものは1.5インチの間の針数による。スーツ、コートなどラッセル編機を用いる場合は、2インチ間と1インチ間の両方がある。「G」の記号であらわされ、日本では俗に「本」で呼ばれる。7本といえば7ゲージのことである。数が大きくなるほど編糸は細くなる。コースゲージ(荒いもの)からファインゲージ、またはハイゲージ(細いもの)、へと変化に富んでいる。
「たて編み経編」のこと。 ニットの組織は大別して「たて編み」と「よこ編み」に分けられる。たて編みはたての方向へ糸を積み重ねて編地を作り、よこ編みはよこの方向へ積み重ねて作られる。より平坦でカッチリしており、伸縮性も少ない。ワープは「たて糸」の意味で、「よこ糸」はウーフまたはウエフトである。なお、たて編み機にはトリコット※、ラッセル、ミラニーズ機の種類がある。
※編み地を一般には平状に編成する機械のこと。針床に垂直に植えられたひげ針と、針に糸を供給するガイドと、編成した編み地の保持と旧編み目の脱出を助けるシンカと、針を閉じる役のプレサーが一組になり、カムまたはエクセントリックによって相対運動をして編成する。シンプレックス機ともいう2列針のダブル・トリコット編み機もあるが、2枚筬による1列針のシングル・トリコット編み機が一般的である。
ニットの2大組織のひとつ。 横編とも書くが地球の経度と緯度になぞらえて、専門的には「緯編」という。横の方向から糸が供給されて編まれるものである。つまり、横方向への横線を積み重ねることによって、編地ができあがるわけである。緯編機にはフルファッション編機などの横編機と丸編機がある。また形で分けると平型と丸型の2種がある。緯編の3原組織として、天竺編み(プレーン)、ゴム編み(リブ)、パール編み※=ガーター編み(パール、リングスアンドリンクス)がある。特にパール編みは両頭編みとも呼ばれる。
※緯(よこ)編みの4基本編み組織の一つ。手編みではガーター編み、機械編みでは両頭編み、靴下編み機を使用した場合はリンクス・アンド・リンクス編みともいう。コースの方向に平編みの表目と裏目が交互に配列されている構造。一段ずつ繰り返されているものを1×1パール・ステッチと表記する。
ループ組織に編まれたニットの総称。
ループが絡みあって1枚の布となるメリヤスは、下着などのもっとも一般的な編み方で、往復編み、丸編み、袋編みなどがある。
もともと、ニットと同じ意味で昭和30年代までは編み物のことをメリヤスと呼んでおり、ニットウエアはメリヤス衣料、ニットグッズはメリヤス類と訳すことができるが、現在では肌着用の生地をメリヤスというのみで、アウターの主要材料とされるまで普及した編まれて作られた生地は、ニット、ジャージーと呼ばれる。
語源はスペイン語のメディアス・メジアス、ポルトガル語のメイアッシュであると言われており、徳川の江戸時代初期にスペインより伝来し、その後オランダ人によってその作り方等を伝えたもの。ともに靴下を意味する。
日本語で「莫大小」と古くからいうのは「大きくも小さくも伸び縮みする」といった意味から来ている。むずかしくいえば「大小と莫(な)くあう」ということになる。莫大小と書いて、「ニット」のルビをふる場合もある。
一般にウォーブン(織り)に対して「編み」をいう。 メリヤス生地という意味のニッティッド・ファブリックのことであるが、編み物を総称する言葉として用いられることが多い。
ニットは使われる原材料や、製品別の種類などによって分類されるが、ニット業界では、手編み(ハンドニット)と機械編み(マシーンニット)に分類されたり、組織別に、ハンド・ニッティッドファブリック(手編みニット)、フラット・ニッティッドファブリック(ヨコ編みニット)、サーキュラー・ニッティッドファブリック、ワープ・ニッティッドファブリック(タテ編みニット)の4形態に分類される。
ニットは本来「編む」という意味があり、このニットという言葉は1530年にイギリスのヘンリー8世の王女が書いた書物に初めて出てくる。ニットが広く工業的に普及するようになったのは、イギリスの牧師ウィリアム・リーが1589年に考案した靴下編み機から。
1列の糸が作るループのつながりによってできるニット生地は、スーツ生地の織り方である、糸を経てヨコに交差させて織るウーブン・ファブリックとはその構造が異なるもので、伸縮性、ドレープ性、柔軟性などの特徴がある。
このニットを通常の毛織物と同様に裁断・縫製することをテーラード・ニットといい、スーツではレディースのスーツやジャケットに用いられることがある。
フランス語で「トリコ」と発音し、ニット、メリヤス、ジャージーの総称する服飾用語。
経編み組織の三原組織のひとつ、トリコット編みにより織られた織物のことで、高い伸縮性と緻密な織りのための丈夫な編み地であるという特徴がある。
トリコット編みは、筬の数や糸の通し方によって多くの構造組織があります。1枚筬によるシングルトリコットは、編み地があまり強くないため、実用的ではなく、通常用いられているトリコット編みは、2枚筬の編み機によるプレーントリコット(ダブル・デンピー編み)。
また、このプレーントリコットにもいくつかの種類があり、ハーブトリコット、ダブルトリコット、サテントリコットなどがその代表的なもの。
パターンホイールやパターンチェーンの組み方によって、編み地の組織が変化します。
スーツ、ジャケット、スラックスなど男の重衣料の素材用に開発された、新しいニット素材のこと。
テーラーは「洋服屋」「仕立て屋」を意味し、特に紳士服を仕立てている店、紳士服の縫製をする人個人のこと。
ニットはスーツ地として用いられるウーレンファブリックが、経糸・ヨコ糸を直角に交差させて織物とすることに対して、ループの連綴によって作られる布地のため、その構造が基本的に異なっており、生地の特徴としては伸縮性・柔軟性に富んだ素材が多い。。
多くはポリエステル100%またはポリエステル/ウールの混紡から作られる。外観がウーステッド(梳毛で織られた梳毛織物)とそれほど違わず、シワにならない、伸縮性があるなど数々の利点をもち、新しいメンズウエア素材として期待されている。アメリカではすでに一般化してるが、日本では特にゴルフスラックス用などとして用いられるオーダーパンツに多く使われている。
いわゆる新合繊といわれるものがこれにあたる。
※重衣料
衣料品を感覚的な重量感で区分するいい方で、重衣料は一般にドレスやスーツ、コート類をさすといわれるが厳密な定義はない。
メリヤス編みの素材の総称。 メリヤス地風の毛織服地のことをいうときもある。また、ラグビー選手のユニフォームもこの名称で呼ぶ。いわゆるジャージ。
織物と同じように編地を裁断、縫製して用いられる。主にアウターウェア用の素材とされるもので、編み方にシングル・ジャージとダブル・ジャージーがあり、編地の代表的なものとして、ジャージー・クレープ、ジャージー・ツイードなどがある。
ジャージー・ツイードは、スコッチツイードやドニゴルツイードが織られる紡毛糸と同じもので、ツイード生地と同様のタッチで編まれたもの。
ジャージーの語源は、英仏海峡のジャージー島の漁夫が、防寒用のセーターを牛から採れた毛でを使って編んだことに由来する。
丸編みジャージー(織物と同じように裁断・縫製されるニット)の1種。 ものの形にあてはめて編まれるので縫い目がなく、シームレスニットとも呼ばれる機械編み。
円筒状のヨコ編みを形作る丸編み。
ソックスなどに使われる。チュブラーー・ニッティングともいわれ、こうした素材をチュブラーファブリックと総称する。
また、手編みにおいては、フラット・ニッティングの対語としての意味があり、輪針で輪状に編まれたもののこと。
サーキュラーは円形の意味。服飾関係でも、丸みのあるものに対して多く使われる用語ですが、単にサーキュラーという場合、正円形のフレームの丸眼鏡(ロイド眼鏡)のこと。ほか、サーキュラーヨーク、サーキュラースカートなどは衣服のデザイン。