アウター・ドレスシャツ
アウター(外衣)用として着られるドレスシャツのことで、特に盛夏の半袖ビジネスシャツをいうことが多い。エポーレット付きのいわゆるパスポートシャツがこれだ。
アウター(外衣)用として着られるドレスシャツのことで、特に盛夏の半袖ビジネスシャツをいうことが多い。エポーレット付きのいわゆるパスポートシャツがこれだ。
一番外側に着られる衣服の総称。 またアウターセーターのように本来内側に着られたものが、デザイン・素材の変化により外側に着られるようになったものもいう。対して内側に着られる衣服を”インナーウエア”、下着を”アンダーウエア”と呼んでいる。
オートバイ乗りたちなどが用いるショートジャケットの総称。 モーターサイクル・ジャケットは同義、俗に革ジャンともいわれるもの。機能的な意味もあって、ダブルブレステッド、ジッパー使いとしたものが多く、主としてレザーで作られる。オートバイに乗るために多くの工夫がされており、斜めに付けられた身頃のジッパー止め、裾のベルト止めなどが特徴的。エイビエイタージャケット、バトルジャケット、ボンバージャケットなどが代表的なもの。
バトル・ジャケットはいわゆるアイゼンハワー・ジャケット(アイク・ジャケット)ほか、軍隊で使用されていたものをモチーフとして作られたものが多い。エイビエイタージャケットは飛行士、ボンバージャケットは空軍爆撃機の飛行士が使用していたもの。
ミリタリーとは「軍隊」の意味。 軍服に使われるディテールデザイン、すなわちミリタリーカラー(多くは立ち衿)、エポーレット(肩章)、フラップアンドボタンダウンポケットなどを取り入れたジャケットの総称。
ミリタリーは陸海空すべての軍隊を総括する言葉で、ミリタリールックという場合、軍隊調のファッションスタイルをいう。
陸軍はアーミールック、海軍はネイビールック、空軍はエアフォースルックはそれぞれ、機能的な素材、ディテールを特徴とする軍隊で使用されるジャケットなどをモチーフとして作られたマニッシュなアイテムでコーディネートするもの。
アイクジャケット、ボマージャケット、エイビエイタージャケット、ピーコート、トレンチコートなどその種類は多い。
アメリカ空軍のパイロット用として作られたウエスト丈のショートジャケット。フライトジャケットの一種で、ボンバーは「爆撃機」のことである。パイルなど裏にはったレザーでできている。衿にはボアなど。ボマー・ジャケットとも言われる。
もとは、第二次世界大戦中、アメリカ、イギリス空軍の爆撃機操縦士が着用していたもので、他に空軍が着用したことにはじまる衣服にはエイビエイター・ジャケット、MA-1(エム・エー・ワン)などが有名。
軍隊調のファッションスタイルをミリタリー・ルックといい、陸軍調をアーミー・ルック、海軍調をネイビー・ルックという。
身頃と袖の色をツートーンにして、前開きをスナップボタンにしたジャンパー。グラウンドジャンパーの名称がある。キャンパスルックの代表的なもの。またフランスではファッション的な味を加えて、ベースボールブルゾンとして人気を集めている。
いわゆるスタジアム・ジャンパー。スタジャンのこと。もとは競技場(スタジアム)で野球選手が防寒用に着用していたもの。衿、袖口、裾などがリブ編みとなっており、腰位置のポケットが斜めになっているのが特徴的。胸や背などにイニシャルやロゴ、マークなどが入ることもある。
現在では、街着としても広く着用されているが、グラウンド・ジャンパーという場合、野球のみでなくその使用される競技の範囲も広くなる。
※スナップあき
スナップでとめられたあきのこと。とりつけ方法、開閉の操作が簡単、軽くソフトに仕上げられるので下着、ブラウス、ドレス、スカートなど、大人子供にかかわらず幅広く使われる。
フランスでいわれるところのジャンパー、上っ張りや仕事着をさす言葉。 しかし、単なるジャンパーというより、よりファッショナブルな味付けをされたショートジャケットといえるだろう。デザインバリエーションも広く、ジャンパーの言葉に代わって一般化していくと思われる。
ウエスト丈程度のブルゾン型ショートジャケットとパンツやスカートを組み合わせる、ブルゾン・スーツという着こなし方もある。
テーラードのジャケット+パンツのオッドジャケットよりも、よりカジュアルに素材や作り方も軽く着ることができるアイテムが、ブルゾン、ジャンパー。少し前の昭和な感じのするおじさん的休日スタイル。
紺・グレーのスラックスに上っ張り的な軽いブルゾンを合わせる。
本来は飛行機乗りのためのジャケットとして着られた。 革などで作られ、裏にボアなどの毛皮を張ってそれが衿や袖口、裾にのぞく。前合わせはジッパーフロントまたはボタン留めとなっている。
アメリカ空軍が1930年代以降、操縦席がむきだしとなった飛行機にのるため、防寒用の機能性を高める工夫をしたジャケット。
フライトジャケットの一種とされるものに、第二次世界大戦中にアメリカ、イギリス空軍の爆撃機操縦士が着用したボマー・ジャケット、ボンバージャケットがある。
軍隊調ミリタリールックのなかでも、空軍の軍服をモチーフに作られたファッションスタイルをエアフォース・ルックという。エイビエイター・ジャケット。
ちょうどトレンチコートのウエストから下の部分を切り離した感じのショートジャケット、エポーレット、ヨーク、スリーブストラップなどのディテールはそのままに、男性的なタッチが濃いのが特徴。
打ち合いはダブルで、ベルト付き。ほかに、チン・ウォーマー、胸にはストーム・ストラップ、背部分のヨークは本格的なものはケープ・バックとなる。
トレンチコートは、第一次世界大戦時の塹壕(トレンチ)戦用に英国陸軍に採用されたコートスタイルのため、戦闘服としての機能性をもつもの。素材は防水製の梳毛織物や綿ギャバジンなどで作られることが多い。
ゴルフ用の軽快なジャンパーで、日本でいうスイングトップがこれにあたる。ドリズラー・ジャケットは主にアメリカで使われる言葉。
’50年代の若者たちに愛用されたものだが、いままた復活の気配を見せている。なかで、とくにバラクータタイプ(英国のブランド)のものに人気が集まっているのはご存知の通り。
ドリズラー・ジャケットの名前の由来となった「ドリズル」は「小雨・霧雨」のことで、ゴルファーたちが雨よけに着用したことによるもの。同種の商品をアメリカのスポーツウエアメーカー・マクレガー社が開発し、商品名としたことで、広く普及した。
※スイングトップ
ナイロンまたは防水布製のジャンパーで、ラグラン袖、ジッパーの前あき、衿、袖口、裾がリブ編みになていることなどが特徴。
「表裏とも表面仕上げがなされた」の意味で、このような効果をもつ素材(リバーシブル・ファブリック)、また両面タイプのコート、ジャンパーなどのこと。リバーシブル、ダブル・フェースと同じ。
織物の場合には、二重織り(リバーシブル・ファブリック)がこれで、生地の表となる部分と裏となる部分とを別の組織で織り上げる重ね織りの一種。表と裏それぞれ異なった見た目となる素材を作ることができる。二重織りは英語では、ダブル・クロス、ダブル・ウィーブと言われるもの。
リバーシブルとは直訳、「裏返しのできる」という意味になり、表でも裏返しても着用できるアイテムのことで、裏表独特の配色の具合を2度楽しむことができるというメリットがある。
身頃と袖部分が色違いになったジャンパーのこと。 本格的なそれは、身頃が厚手メルトン、袖に表革を使ったものである。ベースボールジャケットともいう。
一般的にツートーン・スタイルといわれるものは2色配色を基本とするスタイル。ベースボールに使用されることを目的としたツートーン・ジャンパーの袖に革が使われることはその防護的機能によるもの。
オーダースーツでも、袖、上衿、ポケットのフラップなど別生地で仕立てることは比較的容易で、ベストの身頃を左右別生地で作ることもあり、こういった2色、多色使いのスタイルは多くのファッションアイテムで見られるもの。生地素材・織りは合わせて、色違いのものとすると、品良く仕上がる。
多くはデニムで作られ、裏地に毛布地やキルティングなどをつかった丈夫なショートジャケット。チョーは「はんぱ仕事、雑用」のこと。
表地に丈夫なデニムを使用し、裏地には防寒目的となる、起毛感のある毛布地やキルティングを使用して作る作業着として用いるワークジャケットの一種。
裏地として使用するキルティングには防寒目的のほか、装飾目的のものなど種類も豊富だが、ここでは、保温・防護を主目的とし、2枚の布地の間に綿や毛の芯を挟み、ステッチで縫いとめたもの。
ジャンパーやスキーウエア、布団などに多く用いられるもの。
1940年~1950年代にかけて、若者たちに愛用された革ジャンパーの総称。ダムとはアメリカの俗語で「チンピラ」を意味する。おりからの’50年代ルックの流行で、素材も表革のほかに、サテン、メルトンなどが使われ、よそおいも新たに登場している。
フィフティーズには、クリスチャン・ディオールやバレンシアガに代表されるエレガントなシルエットやラインで仕立てるオートクチュール仕様のファッションスタイルと、このダム・ジャケット的アメリカ発のロックンロール・ファッションが存在する。
また、この40~50年代の革製ジャンパーには、第二次世界大戦時アメリカやイギリスの空軍爆撃機のパイロットが着用した「ボンバー・ジャケット(ボマー・ジャケット)」などがある。これは、表はレザー、胴裏、衿表にボアなどとしたもの。
※サテン
なめらかな触感とソフトな光沢感、ドレープ性が特徴。シルクや合繊、綿などで織られる。ドレス、ブラウス、裏地、スカーフなどが主用途。
ジャンパーの1種で、ジップフロント、ラグランスリーブを特徴とするもの。ゴルフ用によく着られるところから”ゴルフジャンパー”の俗称もある。
スイング・トップの名前はやはりゴルフ用に使われることからの、「スイング」からとられたもの。多くの場合、ナイロン製または、防水性の布地で作られ衿、袖口、裾をリブ編みで作られている。
このスイング・トップはアメリカでは、ドリズラー・ジャケット、イギリスではバラクータと呼ばれるもの。
スラックスとの着合わせはおじさんの休日スタイル。もともとスポーツ用のアイテムなため、軽快で動きやすく、素材からシワにもなりずらいため、ケアも楽。気軽に羽織れ、また発色の良いものも多い。
ウエスト丈の短いジャケットの総称。 作業、スポーツ、レジャーと多用されるが、よりファッション性を強くもったものをブルゾンと呼ぶようになっている。ブルゾンはフランス語でいわれる呼び名。
ジャンパーの多くは、袖口や裾にリブ編みが施されており、作業・スポーツ用に機能的なデザインとなっている。フロント部分は、ジッパー止めのものが多く、釦止めとなるものもある。
ジャンパーは、分類上ジャケットに属し、同類のものにボレロ、パーカ、カーディガンなどがある。また、ジャンパーとして代表的なものには、スタジアム・ジャンパー、横須賀の米軍兵が着用したことで流行したスカジャン、スイング・トップなどがある。
広くは、「ジャンパー・スカート」のような袖なしの胴衣や、プルオーバー型のセーターなどのことを意味することもある。