アイビーリーグ・モデル
アイビーリーグとはアメリカ東部の有名8大学(エール、ブラウン、コロンビア、コーネル、ダートマス、ハーバード、ペンシルベニア、プリンストン)で結成されているアメリカンフットボールリーグのこと。これらの大学の学生や、卒業生はアイビーリーガーと呼ばれ、アメリカ社会のエリートを占めている。本来は、アイビーリーガーたちが好んで着ていた背広型であったが、1955年IACDが流行スタイルとして発表した当時から、アメリカで大流行した背広型のひとつとなった。日本でも1960年ごろから人気を集め、「アイビー族」まで結成された。このモデルの特徴は、肩線がナチュラルショルダー、シルエットがずん胴型、ボタン間隔の広い3ボタン、上2個がけ、ラペル巾は狭く、前ダーツなしで、全体に5ミリ位のステッチがかけられている。スラックスは前プリーツなしのパイプドステム型、ターンナップがつき、後ろにバックストラップが付いている場合もある。全体に細長くストレートなシルエットが特徴。
※ターンナップ
<折り返したもの>の意で、とくにズボンの裾の折り返しをいうが、これは主として英国的な表現とされ、米国ではカフスと呼ぶのが一般的。また、米国大統領のマッキンリーに由来するマッキンという言い方もある。