靴の爪先型

トゥシェイプとも言われる靴の爪先型のデザインの
うち、丸い型となったもののこと。

ビジネススーツに合わせる靴として定番の靴デザインで、
逆に先端が尖ったものは「ポインテッド・トゥ」や、
四角くなったものは「スクエア・トゥー」斜めとなった
デザインのものは「オプリーク・トゥー」など、
いくつかのデザインがあります。

靴の爪先の形は、それを製造する際に使用する
靴型によって決まります。

靴甲の爪先部分に、爪先飾りとして付けられた、
Ｕ字形の切替やステッチのこと。
このＵ字形の爪先飾りはモカシン飾りともいわれる
もので、北アメリカのインディアンはこれに、
ビーズ付き刺繍をほどこしたり、履き口部分に
折り返しのカフスを付けたりして履いていた
ことに由来する靴デザイン。

カジュアルな衣服に合わせられることが多い
靴デザインで、コットンパンツ、ツイードパンツなど
との相性が良く、甲部分に房飾りのついたデザインの
ものはＵチップタッセル。

靴の先端部分をチップ、また爪先部分の飾りその
もののことも言い、Ｕチップのほか、ストレートチップ、
ウィングチップがその代表的なもの。

ポインテッドは「先が尖った」という意味でつかわれること
から、靴の爪先型の中で、先端の尖ったデザインのものをいいます。

極端に靴先の尖ったデザインのものはイタリアンカットと
呼ばれ、ビジネススーツ用にも用いられますが、現在の
イタリアンカットも、その靴先は若干の丸みを帯びた
ラウンドトゥの靴型に変化してきています。

また、ポインテッドトゥは、ローヒールで履かれる
レディースのパンプスにも多い靴デザインのひとつです。

靴甲の爪先部分にトゥーキャップといわれる、切り替えられて
付けられる、爪先の飾り革や、ステッチなどまったく無い
デザインのこと。
プレーントゥに、爪先部分の飾り（チップ）のある靴デザイン
には、ストレートチップ、ウィングチップ、ユーチップなどが
あります。

靴先をプレーントゥで作られた内羽根式（バルモラル）の
デザインの靴は、ストレートチップとならんで、
結婚式や葬儀等、フォーマルスーツに合った靴、
フォーマル度の高い靴デザインとされています。

街着に合わせて履くボールドタイプのタウンシューズ
に多い靴デザイン、爪先型のひとつで、靴先が丸くなった
タイプのラウンドトゥを側面から見たときに大きく
盛り上がった感じのもの。

靴先が丸いラウンドトゥには、ブルドッグトゥと呼ばれる
靴デザインのほか、先端が丸く太いおでこ靴の爪先型として
バルブトゥがあります。

トゥの基本形としては、ラウンドトゥのほか、甲の爪先までが
少し長めで丸いオーバルトゥー、先端がとがったポインテッドトゥ、
角ばったスクエアトゥー、斜めのオプリークトゥーがその
代表的なもの。

１９８０年代中ごろから履かれるようになった、
おでこ靴に特徴的なラウンドトゥの先端が
高くなった靴の爪先型のこと。

おでこ靴は、靴の爪先が太く丸くなっており、
先端部分がおでこのように盛り上がったデザインを
したもので、丸みのある靴先が高くなっている
トゥをバルブトゥ、または別にバンプトゥと
呼ばれることもあります。

かわいらしくファッション性の高い靴デザインと
なるため、現在ではおでこ靴（＝ロリータ靴）
とも呼ばれています。メンズスーツ向きではありません。
同様のデザインのものに、ブルドッグトゥがあります。

メダリオンは円形の穴飾り、飾り模様のことで、
靴の爪先部分やサイドなどをこの穴飾りで飾った靴の
ことをメダリオンシューズといいます。
トゥメダリオンは、靴の爪先部分の穴飾りのこと。

トラディショナル調の靴に多くみられる靴デザインの
ひとつで、靴先の先端部分をストレートやＵ型、
ウィング型で切り替えて作るストレートチップ、
Ｕチップ、ウィングチップなどのデザインの一部
として組み合わせて用いられます。
ウィングチップにメダリオンを組み合わせた靴デザイン
には、ブローグがあります。

ビジネスシーンのスーツシルエットにも良く合う
靴デザイン。

フォーマルスーツにもっとも相性の良い、
靴の爪先部分の部分飾りのこと。
横に１本線の切り替えのあるデザインで、
「一文字飾り」「一文字かがり」「一文字」など
の別名で呼ばれることもあります。

このトーキャップに付けられる切替え、飾りには
おかめ飾りともいわれるウィングチップ、Ｕ字型となる
ユーチップなどがあります。

トゥシェイプともいわれる靴の爪先型の１種で、
爪先が角ばった感じのする形状をしたデザインの総称。

別名フレンチトゥ、フレンチラインともいわれる爪先デザインで、
ドロップショルダー、丸みのあるボディーラインを
特徴とするフレンチコンチネンタルの代表的な靴デザイン。

このスクエアトゥをはじめ、ポインテッドトゥ、エッグトゥの
ような靴の爪先形状は、靴を製造する際に用いられる
靴型によって成形されます。

「Ｕチップ」タイプの靴の、切替え部分が
エプロンのように見えることから、
靴の爪先をＵ字型に切り替えたり、ステッチ縫いを
ほどこした「Ｕチップ」の別名。
イギリスでは「エプロン・フロント・ダービー」、
モカシン縫いがノルウェーの漁師が陸上で履いた靴に
由来することから、「ノルウィージャン・ダービー」とも。

本来はカントリーカジュアル用に履かれていた
エプロンフロントデザインの靴ですが、現在では
スーツに合わせるビジネス用としても多く履かれています。

このほか、靴甲のヒモ止め部分の革を色違いで
作られた靴デザインのことも、エプロンフロントと
呼ばれます。

トラディショナルなテイストのスーツ、ジャケパンスタイル
によく合う靴の爪先飾りのことで、Ｗ字型の切替えや、
打ち抜き飾り、縫い目飾りなどを爪先部分にほどこした
デザイン。
チップは靴の先端（爪先部分）の飾りのこと。

ウィングチップと言われるのは、このＷ字型の飾りが
翼の形に似ているためで、別名「おかめ飾り」。

靴先のチップには、一文字飾りといわれるストレートチップや、
Ｕ字型のユーチップなどがあります。

映画の中の魔女がよく履いている靴の爪先が尖った
靴先デザインのこと。
履き口から爪先までが長いイタリアテイストな
ロングノーズのものに多い靴の爪先型で、
爪楊枝（トゥースピック）のように先端が尖った
形となっていることから。

ホストやギャル男が着ていそうなタイトでショート丈の
ジャケット、パンツはワタリ巾から裾巾まで極端に細身に
作られたブランドスーツの足元によく見る靴先デザイン。