スーツの色
ダークカラー
暗い色調、黒ずんだ暗色を総称するもので、
黒に近い灰色そのものをダークカラーと呼ぶ場合も
あります。
落ち着いた雰囲気をもつ色種類のため、
ビジネススーツをはじめ、ダークスーツなどの
フォーマル向きスーツとして用いられます。
ダークブルー、ダークグリーン、ダークレッドなど、
ほの暗い色調をした色具合をもつもので、
ダークカラーに対して明るい色はライトカラーと呼びます。
チャコールグレーやダークグレーもこの一種。
ジャンジョン
玉虫調の色合いのことで、クローバーラペルやフィッシュマウス
の衿型を狭い衿巾で仕立て、シングル1釦、ボックスシルエットを
特徴とするコンテンポラリーモデルに多く用いられる生地色でまたは、
生地のことをいい、スーツ着用者の動きなど見る角度によって、
玉虫の羽のように異なった色の光沢感に見えるもの。
英語でいうイリデッセントと同義で、タテとヨコに異なる色の
細番手糸を使って織られることで、光沢感のある陰影を
作り出します。
Super100’sやSuper120’sなどの上質な細番手な糸を使い
織ることで生まれる自然な光沢感とは異なるもの。
光沢素材の台頭により、こうしたものが再び人気を集めるようになっています。
カーキ
陸軍の迷彩服として一般に普及した色名で、
1848年、インドに駐留していた英国軍の軍服の
色に採用されてから広まったもの。
カーキ色は自然に見られる岩や土ぼこりのような
くすんだ黄色のことで、茶褐色や黄褐色。
インドで使われているヒンズー語で「ほこり」を
意味することを語源としています。
自然の色であることから、コットンスーツやリネンスーツ
など天然素材で仕立てるスーツ、ジャケットの色として
多く用いられており、カーキパンツといえば、
カーキドリルで仕立てたアイビーパンツの基調となる
アイテム。
また、カーキ色のツイルなどで作られた、軍服やスポーツ
ウエアをいうこともあり、カーキルックといえば、
アーミールックの別称のことになります。
※ツイル
綾織りのこと。織り目が斜めの畝状に見える織物の総称。
オリーブ
果物のオリーブの色に似た、暗い黄味がかった緑色の
ことで、色名は古く、由来は油を意味するラテン語から。
オリーブグリーン。
スーツやジャケットの生地色に用いられる場合には、
コットンジャケットやリネンジャケットなど、
春夏シーズンのジャケット地に加え、ここ数シーズンは
英国調のグリーンに人気があることから、ハリスツイード
にもオリーブ系グリーンの無地、ヘリンボーンの柄が
多く見られます。
オリーブはベージュと組み合わせて作られる迷彩柄の
基本色として使われ、アーミールックには欠かせない色柄。
また、オリーブ・ブラウンといえば、オリーブの実が熟して
黄緑色から黄褐色に変化したその色のことをいいます。