グレンチェック
グループドストライプを縦横に走らせた格子柄のこと。
正しくはグレナカート・チェックという。
スコットランドやアイルランドで「グレン」は「峡谷」を意味するため、
14世紀ごろスコットランドのアーカートという峡谷で、キャロライン夫人
に織られたことから、「グレン+アーカート」=「グレナカート・チェック」
スーツ地やジャケット地などにはポピュラーな色柄で、
暗めな糸と明るめな糸を繰り返し、綾織り若しくは斜子織りで
織られ、ハウンドトゥース(千鳥格子)と、ヘアラインストライプ
を組み合わせたチェック柄となる。
チェックとプレイドを比較すると、ともに格子柄のことではあるが”チェック”が
比較的小さいそれをあらわし、”プレイド”がより大柄のチェックを意味しているため、
グレンチェックより大きな格子柄をもつとなるものを、
「グレンプレイド」といい、このグレンプレイドは、
かつてイギリスのウインザー公が好んで着用した柄であることから、
プリンス・オブ・ウェールズ・プレイドの別称がある。
グレンチェックといえば、王道の白地と黒地の配色。
ほか、色の組み合わせを変えたり、オーバーペーンといって、
上から色格子を配するなど、伝統的なグレンチェックにも、
多くのファッション性を高めた複雑なパターンが生まれています。