一枚仕立て
ジャケットを気軽に羽織る感覚で着用する。
特に、クールビズの傾向から、ジャケットはできるだけ、涼しく
軽くというのがトレンド。
この一枚仕立てと言われるものは、ひとつの仕立て方として、
肩パットのないアンコン仕立ての上に、テーラードジャケットの
フォルムを形成するための芯地・付属を極力省略し、裁断のみで
ジャケット的シルエットを構築するというもの。
表生地、芯地、裏地を重ねて作るジャケットでは、通気性が悪く、
高温多湿な日本の気候には不向きというのがコンセプト。
裏仕立てを広見返し(大見返し)とし、裏地は袖通りを良くする
ために、袖裏のみが決まった形となっています。
Pitty Savile Rowのナポリクラシコがこのスタイルですが、
もう少しオーダーらしくバリエーションがあり、袖裏の作り方も、
お台場仕立てはダメですが、ビジネス標準の背抜き仕立てや、
総裏仕立て、袖裏も抜くことが出来たりと、ディテールデザイン
もほぼ通常のオーダースーツと同じく、制限がありません。