正綾

織物の「三原組織」のひとつとされる綾織りの斜めの織りが、
右上がりとなった綾織りのこと。
経糸の本数を緯糸に対して倍程度使うために、生地表の
綾めが急こう配になる「ギャバジン」通称「ギャバ」や、
2/2の経糸/緯糸の綾めで織られるために、45度の
綾角度の織物となる「サージ」がその代表的なもの。

この一般的な右上がりの「正綾」に対して、左上がりの
綾織りを「逆綾」といいます。

また、オーダースーツ地で多く用いられる毛織物を含め、
織物の基本的な織り方となる「三原組織」には、この
「綾織り」のほか、「平織り」、「朱子織り」があります。