クラシコイタリアとは
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クラシコ・イタリアは、現在の大量生産、生産効率ばかりを最優先させる既製服縫製業界にあって、最高の素材、最高の技術で仕立てる凝ったディテール、古き良きサルトリア(=仕立て屋)のハンドワークを多様した美しいシルエットを引き継ぎ、古典的・伝統的な縫製技術を誇るイタリア有数のブランドを持つ縫製会社が集まった伝統的既製服縫製業組合の団体名。
このクラシコ・イタリアの加盟店として名を連ねるブリオーニ、ルチアーノ・バルベラ、イザイア、キトンなどイタリアの服飾界を牽引する高級ブランド19社が、毎年イタリアのフィレンツェで1月と6月に開催する高級メンズ既製服の見本市をピッティ・イマジネ・ウォモといい、この世界有数の見本市の影響力から、イタリア製の高品質なクラッシクスタイルをコンセプトとするこのクラシコ・イタリア仕様のテイストをもつスーツ、ジャケット、パンツ、シャツ、靴などをクラシコ仕様と呼ぶようになりました。
クラシコ・イタリア協会の設立は比較的新しく、1986年にコートを縫製するエルノ社のクラウディオ・マレンツィの呼びかけによるもの。日本では、現在多くのテイストをもつクラシコスーツが存在しますが、1989年某有名セレクトショップが打ち出した3釦スーツから。その後多くのショップが販売に力を入れたり、雑誌掲載などにより広く普及するようになりました。
クラシコスーツの特徴的なシルエットは比較的高い釦位置、ウエスト位置を特徴とするシルエットライン。ウエストから裾にかけてのきれいなフレアードライン。これらのテイストをもつスーツ、ジャケットを広くクラシコ仕様と呼んでいます。 |
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Pitty Savile Rowでご提案するクラシコ・スーツ
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高めのゴージライン・ゴージ角度が特徴的な
クラシコスーツ仕様の衿型ノッチ |
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高めのゴージラインとバランスの良い、
高めの胸ポケット位置 |
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■ハイゴージ
ゴージといわれる上衿と下衿の縫い目線の位置が高く、肩線とほぼ平行な角度をもつゴージラインがクラシコ仕様の特徴的なところ。ネックポイントからゴージまでの距離が、体型にもよりますが5cm〜6cmと高くなります。
■ラペル巾やや広め
標準仕様でセットされるクラシコ仕様のラペルは広めで、シングルで9cm、ダブルで9.5cm程度になります。衿巾はどの縫製ラインでもご指定いただくことができますので、上記寸法を目安に変更可。
■高めでシェイプされたウエストライン
ジャケットのウエスト位置を高くとることで、衣服全体のシルエットをすっきりと見せ、裾にかけてのドレッシーなラインを作ります。適度なシェイプが胸のボリューム感と裾フレアをバランス良くつないでいます。
■胸ポケット位置、釦位置高め
胸ポケット位置はレギュラーよりも2cm程度高く、釦位置は2釦スーツで4cm高い仕様が標準。
腰ポケットは標準位置になります。
■セミナチュラルショルダー
自然な肩線、標準的袖付け位置となるナチュラルショルダー。肩パッドも身体になじみやすく、
誇張しすぎないショルダーラインは、優しく包容力のあるメンズシルエットを構築。
■裾にかけて自然なフレアードライン
ケマワシといわれるジャケット裾まわり寸法を、レギュラーよりも半寸で+2cm、裾まわり全体で
+4cmとすることで、高めのウエスト位置から裾にかけて自然なフレアードライン。
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クラシコスーツと相性の良いディテール
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最もクラシコイタリアらしいシルエットとなる3釦1掛中段返りのジャケットは、ラペルの下げ止まり位置が第一釦下2cm程度のところとなるため、一番上の釦は掛けない中1個掛け。第一釦がラペルの裏側に見え隠れし、きれいな衿のロールがグッときます。 |
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袖釦は標準では2〜5ミリ程度は離して付けられますが、それをあえて5ミリ程度重ねて付けると、イタリア人サルトリアが得意な凝った作りになります。立体的に見える袖キス釦は、袖釦穴を開けた本開きでも対応可。釦が重なるので4個あるとボリュームも出てバランスが良いです。 |
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高級仕立てでは代名詞的なお台場仕立て。突堤の台場に似ていることからお台場仕立てといわれることが多いですが、アルファベットのRにも見えることからR台場も同じ本台場仕立てのこと。裏仕立ての内ポケット回りを共生地で作るゼイタクな仕立てです。 |
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