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シングルピーク衿
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ジャケットに付けられる衿型の中で、どの衿型が一番フォーマルらしいという決まりは特別ないように思うのですが、モーニングコートが3ピーススーツに衿型がピーク、モーニングコートの前に昼間の正礼装だったフロックコートがダブルブレステッドに衿型がピークなのを考えると、ビジネス標準のノッチ衿に比べて、ピーク衿のほうがよりフォーマルなような気もします。
ピーク衿はダブルスーツ標準の衿型のため、弔事に着用することをダブル(ダブる=語呂あわせ)からと、嫌う方もいらっしゃるようですが、近頃のフォーマルスーツ・礼服事情から、若干の堅苦しさのあるダブルよりは、シングルが好まれる傾向があるため、シングルスーツにもよりフォーマルなピーク衿を付けるオーダーでのカスタマイズはこれからも増えていくのではないかと思います。特にこの礼服をダブルではなくシングルでという傾向が、夏場に多いのはダブルスーツの深い打ち合いから暑いイメージがあるせいかも知れません。
シングルスーツフォーマルが傾向とはいえ、フォーマルの場では、出席する式典や、その式典でのお立場などから、略礼服(ブラックスーツ)でも、ベスト付き3ピース、ダブルスーツが上位のシルエットアイテムであることを考えると、ご注文いただく際、今後ご出席になる式典でのドレスコードをよくご検討いただく必要があるかも知れません。 |
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